学校の本屋が歴史書2割引とのことで歴史書が店頭にずらりと並んでまして、1冊は購入したんですが立ち読みしまくってきました。(本屋の敵)
そうしましたら『倭国神話の謎』という本で、ヒルコについて面白い説が紹介されてまして。というか「ヒルコ=昼子」という記述を見つけて飛びついたわけですが(笑)
俺屍に関係しそうだなーとか思ったので、ざっと紹介。天照とかの話になるので、大神でも行けるかも。
立ち読みなのであちこち怪しいです。ご注意くだされ。
そもそもヒルコというのは、イザナギとイザナミが結婚する時に作法を間違え、そのために生まれたできそこないの子供です。肉の塊だったんだっけ?詳しいことは忘れましたが、とりあえず生まれてすぐに海に捨てられてしまいます。
んでこの本の筆者、ヒルコの生まれそこないの理由が二神の作法の間違いとする従来の説に真っ向から疑問を投げかけます。時期が合わなかったり、生まれそこないはすでに淡島があるじゃないかとか、そういった観点だったと思います。
皇祖神である天照大御神は、本名(?)を「オオヒルメ」といいます。当てるべき漢字は忘れましたが、とりあえず「オオ」は「大」。つまり、尊称とかを取り除くと残るのは「ヒルメ」です。
ヒルコとヒルメという名は、明らかに対応している。つまり昼の子(日の男神)がヒルコであり、昼の女(日の女神)がヒルメなんだと。しかし太陽は二つ並ぶことはありません。筆者は元々大和朝廷の王(=天皇家の祖先)は男神としてのヒルコを祭っていたんだけど、大和平定の際に様々な民族を従えて行く中、異民族の感情をなだめるために彼らの祭る女神としてのヒルメを採用し、それが天照大御神になったんじゃないか。
…ということが書いてありました。
学術的にこの説をどう判断すべきかは、私にはわかりません。が、一定の説得力はあると思うし、きちんと検証もせず「ねーよ」と一笑に付すべきでもないと思います。神官として勉強中の某人に聞いてみたところ、神道の教えとしてもヒルコの存在はほとんど無視されてるんだとか。きちんとした存在意義も与えられず黙殺されているということから、その人も疑いの目を持っているそうですが。
難しいことは置いといて。
上でも書きましたが、ヒルコ=昼子なわけです。この人の本によると。
本来太陽神であった昼子が
その地位を追われ
流される
………た…
太照天昼子さま…………?! …えー…『鬼切り夜鳥子』でそんな様子を伺わせる記述があったと記憶してるんですが、そういうことなんでしょうか。そういうことなんですか?あの二枚舌が夜鳥子の力になってるということはやっぱりそういうことなんですか?ええええええええええええええええええ。
…あの人絶対天照だと思ってたから、違和感はあったのよね…そうなのか、そういうことなのか…?俺屍小説で「放る子」とか揶揄されてたから、名前がヒルコなのはそこで決着ついたと思ってたのに…!
とは言っても私、一族が呪いから解放された後の神界がどうなろうと知ったこっちゃないうえに『鬼切り夜鳥子』は我が家とは何ら関係ないと位置づけてるので、気にしないことにします。昼子超えた氏神がいればまた話は別なんですけどねー。

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