この漫画は全8巻で、最終巻は昨年2012年9月に発売しているんですが。
なんで先月6巻だけ読んだのかと言うと、
最終巻を読んで6巻を買い忘れてることに気づきまして。近所の本屋に置いておらず、年末年始の帰省時にようやく購入できて、このタイミングになりました。
実は1巻から通して読んだのですが、6巻以外は再読扱いなのでまとめに入れてません。
ガンガンと新選組という組み合わせは、実はちょっと思い入れがありまして。
と言いますのも私が新選組好きになったのは、その昔ガンガンで連載されていた『新撰組異聞 PEACE MAKER』がきっかけでした。
ガンガンからマッグガーデン社の雑誌『コミックブレイド』に移行してからは読んでないんですけど、まあそれはさて置いて、私の知る限りでは『PEACE MAKER』以来の、ガンガンによる新選組漫画。厳密にはガンガンではなくヤングガンガンですけど、ホイホイされないわけがなくて1巻が発売すると同時に買ってみましたら、
あれっこれ本当にガンガンの新選組漫画?……と、思わず口からこぼれるくらいにはまじめに新選組を描いた漫画でした。
それもなかなか珍しい気がする、上京から新選組誕生までの黎明期が舞台。
未だその地位も確立していない、省みられることもない、もっとも泥にまみれた時代を、丹念に丁寧に、8冊もかけて描いた、素晴らしい新選組漫画でした。
国内ファンタジーの代名詞とも言えるスクエニがこんな漫画を出すなんて本当に
どうしたのスクエニ?……と、喜びよりも戸惑いが先に来るくらいには(ry
主な敵役が田中新兵衛と岡田以蔵、時々坂本龍馬も絡んでくるよ! という、尊攘・維新方の有名どころも大活躍する漫画でして、すべて大御所俳優が演じているドラマを見た時のような胃もたれ感は否めませんでしたが、
新選組の面々はもちろん、どの人物もとっても魅力的に描かれてて、すごい楽しかったです。
安定の土方と、お茶目な松平容保がお気に入り。
あんまり好きじゃなかったのは芹沢鴨の描かれ方だなー。
青年誌で連載してたのでエログロ……というか、ちょっと胸糞悪くなる場面もありますが、
そういうのが平気で新選組漫画に興味がある人にはおすすめです。
原作者の解説コラムも掲載されてて勉強になるよ!
またいつか、この面子で「その後」が描かれる日が来ることを祈ってます。

PR
COMMENT