戦乱で流浪の民となった一団が里をつくり、外界とは隔絶した環境で暮らす。その里で慶(後の荊軻)は友人の樊於期、小滬と実の兄妹のように3人いつも一緒に過ごすが、ある日里が襲われて壊滅。
…というどっかで聞いたことのあるシチュエーションなんですが、大好物すぎて死ねます。男2人女1人の3人組!3人組! 性格や関係はだいぶ違うんだけど、ONI零の司狼丸、外道丸、沙紀の3人や、大神のサマイクル、オキクルミ、カイポクを思い出してニヤニヤしてます。
この3人、荊軻→小滬←→樊於期というアイタタな構造になってて笑いが止まりません(ひどい。)しかも小滬、本命は樊於期のくせに時々荊軻に思わせぶりな言動を取ったり、「私を賭けて戦って」とかむちゃくちゃ言ったりと、荊軻がかわいそすぎて涙が出そうです。イヤな女だなぁ、小滬(笑)
それでもお互いに勝ちを譲ろうとする男2人の友情が眩しくて転がってますごろんごろん。「どっちの方が私のこと好きなの」にも、「どっちが勝ったの」にも、お互いに「こいつだ」と指さしあい。ああ、カワイイ!(ごろんごろん)
荊軻はいわゆる善人通り越して甘すぎる主人公。樊於期はどんな時でも理性的で時に厳しい態度を取る僕らのリーダー。正反対に描かれててまた面白いです。樊於期かっこいいよ樊於期。あの切れ者っぷりがたまらん。
しかし小滬はどっちとくっついてもすっきりしなさそうだなあ。どうなるんだろう…ってあれ、そういえば樊於期って名前聞いたことがあるような。気になって高校の漢文の教科書引っ張り出してみました。
アウチ。
…主人公は荊軻だし、ラストは愚か展開にも救いは期待できそうにないな…あああ、この時期にこんな面白いものに出会っちゃうなんて。全部見ちゃうよバカー!
この作品、ヒゲのおっさんじいさん達が渋くて眩しいです。さすが中国史もの(えー)

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