pixiv騒動により、
TINAMIと
PiXAが話題に多くのぼるようになりました。
と言いうのも両サイトともにイラストを投稿できるサイトでして、
pixiv退会者の移動先として、この2サイトが注目されたようです。
pixiv騒動がTwitter上の私のTLでピークを迎えたのが2011年7月26日(火)ですが、
その日にTINAMIもPiXAもサーバーダウン。
翌27日(水)には両サイトともメンテナンスを行なっています。
TINAMIはメンテナンス自体は以前から予定していたようですが、
今回の騒動を受けて急遽サーバーを増強、メンテナンスに随分手間取っていたようです。
PiXAは「緊急」メンテナンスを実施と書いているところから、pixiv騒動によって余儀なくされた対応だったのでしょう。
寄る辺をなくした民が安寧の地を求めて異国になだれ込み混乱を生む様はまるで難民問題ですね。
さて、今回は特に話題にあがったTINAMIについて。
そこからもう少しpixivについて考えてみます。
私のイメージではTINAMIと言えばジャンル不問の同人サイト用大型サーチシステムでして、それも数年前のイメージです。
失礼を承知で正直に申し上げますと、今回話題にのぼった時も、
「あのサーチシステムがどうしたの?」
「つーか ま だ 生 き て た ん だ 」
という感想が真っ先に浮かびました。本当にすみません。
というわけで、ちょっと調べてみました。
TINAMI-インフォメーション(2011.8.1確認)
TINAMIさんが某所周辺の騒動とサイトの目的についてつぶやいていた -togetter(2011.7.29公開、同日確認)
これはすごい。
皮肉でも何でもなく、純粋にすごい。
何が凄いって1996年7月に始められたリンク集から15年、
運営理念がまったくブレることなく、
ひとつひとつの経験を受け止め、丹念に考え、
その結果を、信念を以てサービスに活かし、
めまぐるしく変化するwebの「時代」に乗って着々と進化を続けているのが本当に凄い。
特にクリエイターの心に対する配慮がテキストの端々から伝わってきます。
ちなみにpixiv。
pixivについて-pixiv良い悪いでなく、pixivはあくまでツールでありシステムであって、
そこをどう使うか、どういう色をつけるかはユーザーに任せてるのかな、
という印象を受けます。
だからいいことも悪いことも起きる。
きっと、すごく自由な場所なんだろうな。
こういう空気、大好きですよ。
ただ自由な空間というのはすなわち「自分を守るのは自分の力のみ」ということでもありまして。
自分の作品に誇りがあり、愛着があって、他の人が自分の意思と作品を尊重することを求める人は、
むしろTINAMIの方が肌に合うんじゃないかな、という気がしています。
前の記事ではpixivに対して散々な言い方をしましたが、
おそらくpixivの根本的な問題は、
本来「無機質」なシステムに過ぎなかったpixivに人が大勢集まることで
「血を通わせる」ことを要求され、なんとかやってきたけど、
どうしても「システム」として始まった頃の特徴を捨てきれず、
「血の通い方」が中途半端になって、一貫した対応が取れず、
そのせいで「贔屓」だのと糾弾されちゃったところなんじゃないかなあ、と思えてきました。
そう考えたらなんとなくpixivに対する憤りも弱まってきました。
何はともあれ世の中のイラスト系SNSはpixivだけじゃないし、
もっと色々使ってみてもいいのかもしれません。
そんなあたり前のことにも気づいていなかったことに気づかせてもらえただけでも、
私個人としては、今回の騒動は大変有意義なものであります。

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