…という考えがあります。そりゃみんなハッピーエンドの大団円が読んでる方も一番幸せでしょうが、性格がヒネくれてるのか何なのか、そういう物にはストーリーに説得力が欠ける気がする。ファンタジーだろうが何だろうが、現実的な厳しさがあってこそ、読者(視聴者)は真の感動が味わえるのではないか。そう思うわけです。
とは言っても、世の中の大団円全てが嫌いというわけではありません。単純に死にまくるのだって嫌いな時もあります。その辺の基準は自分でもよくわからないんだけど…何だろうなぁ。
例えば死んだ人が生き返る。例えば死ぬ間際だった人が生き延びる。…やっぱりその設定の「説得力」なんでしょうか。ご都合主義とか、その場しのぎとか、思いつきなどと受け取るかそうでないかの違いなのかもしれません。ということは完全に私の主観なわけで、きっと多くの名作に私は駄作というレッテルを貼っちゃってるんだろうな。
夜麻みゆき先生の『レヴァリアース』におけるシオンの死が、記憶にある中で一番古く、一番ショックだった例です。続編の『刻の大地』はずっと「シオン生きててくれ」「生き返ってくれ」と願いながら読んでましたけど、明らかに不自然な形で「実は生きてました」みたいな再登場を遂げていたらキレていたかもしれません。イリアやレムの3年を考えたら、それはあまりにも酷すぎる。
ちなみにあの作品は「死の直前にイールズオーブァが身体を乗っ取った」と信じて読み進めてました。続き読みたかったなぁ、と、過去形にしないといけないんでしょうか…読みたい、読みたいぞ!

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