紙媒体で見ても思い出せないなら媒体を変えればいい。まずは遺言を男女別にすべてパソコンに打ち込みました。
それから新規に開いたメモ帳に、遺言が書かれてなかった子の名前を書き並べます。さすがに名前を見れば顔は思い出せるので、名前だけです。
次に、打ち込んだ遺言とひたすら睨めっこ。なんとなくピンときたものをコピーして、名前を打ち込んだ画面の下の方に片っ端から貼り付けます。
さてここからが本番。名前と引っ張り出した遺言をひたすら見比べます。
するとどうでしょう、記憶の奥深くの底から、声が聞こえてくる遺言があるではありませんか!
その感覚を大切にしながらひたすら睨めっこ。しまいには声に合わせてゲーム画面の文字の流れ方まで見えてきました。ここまで来ると、それが誰の時の物であったかもあらかた確証が生まれてきます。各名前の横に、改めて「これだ」と思った遺言を切り貼り。
全部埋まりました。もちろん記憶の確かめようなんてありません。が、私の中ではそれぞれの子の死に際、あの遺言の画面が見事に生々しい感触を持って蘇っています。どれにも違和感はありません。ここまで時間をかけて頭を悩ませ、そしてたしかな手ごたえがあったのだから、これが真実ということで納得しときましょう。
まさに執念。気合と根性と愛があれば何でもできるというモットーは、ここでも証明されました。
お陰さまで一族紹介も無事最後まで終えられそうですようふふ!やってる場合じゃないんだけどさ!

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