さてこのゲーム、世界観は『指輪物語』のような正道ファンタジーです。
主な種族は人間、エルフ、ドワーフ。それぞれがそれぞれの歴史や文化、神話を持っているという素敵な世界観で、などと言ってたら早速脳汁がこぼれましたハァハァ。
ちょっと面白いのは、エルフが人間との戦いに敗北した歴史があるということ。
そのため現在のエルフは人間の召使いとして生活するシティエルフと、定住地を求めつつ森を放浪するデイルズエルフの二種に分かれています。
先行してプレイしていた弟が、男、人間貴族、戦士な主人公だったので、ならなるべく重ならないようにと、女、デイルズエルフ、ローグな主人公でプレイ開始。
先述した人間とエルフの歴史の関係上、両者は仲が悪いようなのでその辺も期待!
などと言っていたらいきなり友達のタムレンと一緒に人間に向けて弓を引き絞り、
殺すかどうするかという選択肢が表示されるという驚きの状況にしばし呆然。
……どうもデイルズの領域に侵入したのが原因のようです……が……
せっかくなので殺してみようかと選択肢を選んでみたものの、人間どもは命乞い。近くの遺跡で金目の物を探してただけだという話に。
タムレン曰く、人間の支配時代が長かったためエルフの古い伝承や文化は失われているそうで、その辺がわかるかもしれないので行ってみようという話になったけど、え、えー! エルフの方が伝承や文化は残ってるだろうという先入観があったので戸惑いが止まらない、けどたしかにそういう歴史があればそうなるわな……!
開始数分で思い描いていたイメージが完全に崩壊し、主人公のキャラを確立させるどころの話ではなく、ブレまくる選択肢。
ついでに言うとエルフ女だからちょっとお高く止まった感じの微笑を浮かべる、とても繊細で神秘的な雰囲気のキャラだろうと思ってたのに選択肢は基本的に男と共通のためか、非常にニュートラル。すなわちむしろ男らしい。
こんなことなら事前情報をもっと得ておくんだった……orz
出鼻をくじかれたのと戸惑いがひどいのとで、結局人間は殺さずタムレンと遺跡に行ってみることに。
やけに乗り気だし「伝承者様に話してから遺跡に入った方がいいんじゃ」と言っても聞く耳を持たないし、嫌な予感はしてましたが案の定遺跡の奥部にあからさまにやばそうな瘴気を放つ鏡を発見。
この時点で確信はしましたが案の定タムレンは止めても聞かず鏡を触り、案の定鏡がやばいことになって暗転。
なんてわかりやすい死亡ルート。主人公だけは救出されてなんとか一命を取り留めたものの、タムレンは遺体すら発見されない始末。
というか「鏡のせいで森が穢されて捜索できない」とか哀れすぎますタムレン。
しかしお前はあくまで友達だ、
恋人にはしてやらん(という一念で選ばれる数々の選択肢)主人公を救ってくれたのはダンカンという人間。世界を救うチート騎士団(という認識でいいのかしら)のチート騎士、グレイ・ウォーデンだそうで。
超種族、超国家の組織でエルフも協力を惜しまないという誓約があるらしく、
森どころか集落に入っても射られません。むしろ集落のお偉いさんである伝承者様が敬意を表してます。なんというチート。
グレイ・ウォーデンであるダンカンは穢れに耐性があるらしく、かつ主人公も一命は取り留めたものの
既に穢れ済みだそうで、(今更)穢れなんて怖くないふたりで鏡の所に戻り、ダンカンの手によって鏡を破壊。
これで森の穢れは解消されたようです。良かった良かった。
道中でタムレンの遺留物でもあればと思ったけど見事に見つからず、生存してたとしても化け物になっちゃってるということなので皆様お通夜モードです。私も胸の中で合掌。
余談ですけどエルフの文化楽しいですねえ! 挨拶とか呼称とか伝承とか何の説明もなく話されるし、当たり前のように選択肢に入ってくるのでびっくりはするものの、頻繁に出てくるからすぐに理解はできるし、何より彼らにとっては当たり前として存在する生活文化なんだなあとか思うとワクワクします。こういうの大好き!
「ところでお前は一命は取り留めたものの、このままだと間違いなく死ぬ」
は?
「グレイ・ウォーデンになれば助かる見込みがあるからついて来なさい」
え?
「大丈夫、慈善事業じゃない。能力が十分だと思ってるから声をかけてるんだ」
「まあ、うちの集落からグレイ・ウォーデンが出るなんて誇らしいわ」
え、ちょ、なん、伝承者様まで何なん
「数少ない私達種族の若い命が立てつづけに去るのは悲しいことだけど、でもこれもあなたのためよ」
もうこれ断れませんよね?仕方ありません。この辺りで私の中の主人公像は「エルフの誇りはあるし伝承とかも好きだけど、聞いた矢先に忘れるアホの子、基本的に淡泊で直球」に定まりつつあったので、
「まあこのままいても死ぬし、能力も評価されてるし、じゃあグレイ・ウォーデンになるよさよなら伝承者様」とあっさり受諾。素直ないい子です。
集落の連中と別れを告げて旅立つシーンにじんと来つつ、ダンカンに連れられて外の世界へ旅立ちます。

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