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根無し草

ゲーム好き女による、気ままに書き散らした日常記。

   

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久々大河

 先週の日曜で石田三成が初登場したとのことで、土曜の再放送、日曜の本放送と久々に大河ドラマを見ました。
 三成は戦国無双2で入って司馬遼太郎の『関ヶ原』でホレたという非常にアレですが、大好きだったりします。
 今年の大河は(も)開始数話で視聴断念してるので、色々嫌な予感を抱えてたのですが、とりあえず三成の人物像の確認だけはしときたかったので。

 うーん。
 基本的にはとてもいい感じなんですけど、やはり脚本の犠牲になってる感があります。

 2話分、特に今日(日付上は昨日)を中心に感想。
 基本的に批判的ですのでご注意ください。

 およねちゃんかわいいよおよねちゃん。今年の大河は子役も眩しい。ぜひ佐吉を見たかった(えー。)
 秀吉と官兵衛のやり取りいいなあ。官兵衛はイメージと違うんですけど、これはこれで好きです。ボケとツッコミみたいでいいなぁ、にやにや。


 それで肝心の三成なんですが。
 
 早速描かれてる小賢しさににこにこしちゃいます。一豊に対する表情とか、嫌な笑顔!嫌な笑顔!とはしゃぎましたよ(笑) 場の空気を読まず反感をもたれる、それが(司馬作品における)三成クオリティ。早速繰り広げられる福島正則、加藤清正による嫌三成なやり取りがまた面白い。ちょっと無双を見てる気分になりました(それはほめてるのか)
 おねねさまも容赦ない。三成は14歳で秀吉に見出されてるんだから、知らないはずないだろうに。それともねねの所にろくに挨拶に来ない無礼な奴、と取ればいいんでしょうか。

 中村氏の演技はー…なにやら喋り方が大仰な気がしたんですがどうでしょう。毛利元就もやってたそうなのでドラマでも実績があるんだとは思いますが、ああいう舞台特有のしゃべり方はドラマで見るとちょっと違和感。私の中の三成のイメージに合わないだけかもしれませんが。
 
 お茶々とのやり取りは面白いといえば面白いんだけどー……。
 先週、両親の辞世の句を呟くお茶々とそれを見つめる三成というツーショットに動揺。ビデオで見てたんですけど、あまりにも動揺しすぎて一度ビデオを止めました。なんだこれフラグか、むしろ伏線なのかと思いつつビデオ再起動したら、千代とお茶々の会話でほとばしる嫌な予感、そして次回予告でほぼ確定、今週である意味確実という。心臓に悪すぎますこれ。

・秀頼は三成と淀(お茶々)の子
・すべては秀吉への恨みを晴らすための計画
・関ケ原だって淀の計画通り
・つまり三成は淀の手の上で踊っただけ
・愛?そんなものが私達の間にあったと思って?

 ……ちょっ…み、みみみ三成かわいそすぎ…なんだそれ、なんだそれー!ちょっとNHKー!こんなやり方で悪者のイメージ払拭しようとされても微妙なんですがー!

 今週の二人のやり取りとか、三成でなかったら大好きなネタだったと思うんだけどなあ。腹黒小娘に誘われてあからさまに動揺する23歳(立場下)。あれ、どうしよう大好物だよ?(えー。)
 それでも、三成はもっと泰然と構えてて欲しかったなあ。やっぱりイメージの問題かもしれませんが、動揺を表に出しすぎ。

 それにしても初登場時に「義の男」と紹介されてるのに、主君が大切にしている(後には側室になる)女性に誘われたからとはいえ、通じてしまうの…か……。たしかそういうのは不義密通って言うんじゃなかったっけ。義とは正反対の位置にないか?
 司馬作品の三成なら、あんなことになったらすっぱり拒否した挙句秀吉に言いそうな気がするんですけどねえ。まあ大河はあまり原作に忠実とは言えない作品だしドラマ性重視だからしょうがないのか。
 でもお茶々の(おそらく大坂の陣までの)行動理念が両親を殺した秀吉への復讐として描くなら、たしか石田家はお茶々の実父(浅井家)と敵対関係にあったはずだから、三成がお茶々に好意を持ってる時点で不自然な気がするのですが。作中で石田家の事情なんて描いてないから知ったこっちゃないのか。
秀吉にはずっと子供が生まれなかったこともあって、三成や大野治長と淀君(お茶々)との関係は当時から噂されてたとのことですが、これらの話を裏付ける資料は江戸期までしか遡れないらしいですね。何にせよ三成の線は弱いんじゃないかなあ、とか思うよ。
 …あと。どうもこのお茶々は織田の血を継いでることをとても誇りに思ってるようですが、その血を引く秀頼を憎き秀吉の子としてだけ見て滅亡に至らしめるのはなんかおかしい気がする。お前の大好きな織田の血は残さなくていいのか、そっちは妹の小督任せなのか。この辺はまだ予想の話なんで、何ともいえませんが。

 
 話は変わってメインの山内夫婦。論功に不満で不登校ならぬ不登城はわかる。拗ねて愚痴っぽくなっていっそ武士なんてやめてやるか、と思う気持ちもわかる。そんな夫を励まそうとあの手この手を使う千代もわかるしきつく叱る母上もよーくわかるんですが、刃物を取り出した瞬間千代が血相を変えて楯突いたのがよくわかりません。家族を亡くしてるから身内の命がかかるとパニックに陥るということなんでしょうか。
 …なんか、それなら本当に夫に武士はやめてもらった方がいいんじゃないだろうか、千代。だって武士の生業って人殺しだぜ?赤の他人なら殺されても我慢できるんでしょうか。自分みたいな悲しい思いをする家族がいるのを知ってるはずなのに。あーでもこの辺の話って初期に解決させてましたっけ?
 それでも姑を突き飛ばすのはどうなんだ…とか思ってしまう。旦那様もあんな状況とはいえ、そこは叱るべきだろう。


 うーん、やっぱりこの作品理解できないな。自分の狭量故の疑問なのかとも思いましたけど、本当に優れた作品てどんな登場人物でもその言動に至る理由が必然と感じられるんですよね。たとえそれが自分に理解できないものでも、あらゆる条件がその言動を導き出していると納得できる。それができないなら作品を手がけた側の腕の問題もあるんだろうなあ、と生意気にも思います。

 …とは言っても私、大河は数ヶ月穴が空いてるので偉そうなことは言えません。誰か私の疑問解決して!

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