「僕はね、怒ってるんだよ」
「……はあ」
「君の事は高く買ってるんだ。強くて頼りになるし、誠実で、実直で、思いやり深い。何よりも志がある」
「……そんなことは……」
「謙虚なのもいい事だ。だからね、君に会った時はすごく嬉しかったんだよ。安心したんだ、これなら大丈夫だって。……それなのに、結果はあれだろ」
「…………」
「薬を盛られていたんだから仕方ない。薬を盛ったのだって人質を取られていたからだし、人質を取った連中だって国を思っての事だ。……でもね、薬が盛られようが何だろうが、君には勝ってほしかった。そうすれば、こんな事にはならなかった。
……リムが、あんな思いをしなくてすんだんだ」
「……申し訳ありません」
「ただの八つ当たりだよ。君が謝る必要なんてどこにもない。 …ま、僕は君のそういう所を気に入ってるんだけど。
君の志は果たされたわけだけど、これからも力を貸してくれるだろう?」
「はい、私の力が及ぶ限りは」
見事に罠にはまるいい人の図。(えー)
しつこいようですがベルリムであって王ベルではありません。

PR
COMMENT