互いに欲しいものを相手が持っていて、羨ましさと妬みがすごいのなんの。そしてそういう感情を抱くことによって自分の精神状態を保とうとしてるのがあの二人なんだろうな。自分の置かれた環境があまりにつらく苦しくて、相手は嫌な奴でいてもらわないと困るってのが透けて見える。だからこそのすれ違いなんだろうなー。必然的な、そして必要なすれ違い。傍から見ればそれはすごく滑稽なことだけど、ほんのひとかけらでも双方の心に触れたことがある立場の人は両方のためにも口が挟めないよなー。おそらくそれがユリリエの立場なんだろうな。
共感できるのはタナッセ。それはタナッセ視点で話が進んでるからかもしれないし、単に私がタナッセ好きすぎるからかもしれない。
でもかわいそうなのは圧倒的にヴァイル。
タナッセのダメっぷりはこの際いいんです。
けど次代の王たるヴァイルがあまりにも疎かに扱われてるのに面食らいました。寵愛者=王という制度の限界なのか、歴史が浅くて体制が安定していないせいか、どちらかはわからないけど。
もうひとりの候補者たる主人公は、ヴァイル個人としても、国全体としても、大きな救いとなりえる存在なんだなーと改めて痛感。
痛感したところでまたじっくりプレイしたいもんです。やはりランテ組中心に。

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